マウントの意味

時には、まくらやぬいぐるみに覆いかぶさって腰を振っている犬を見かけることもあります。マウントは、主従関係の上位を示す行動であり、子犬のころでは、重要な遊びの一つにもあります。子犬のマウントは、無闇にやめさせるようなしつけはせず、犬に自分の負けを認めさせるようにします。これを繰り返すことで、犬は飼い主の絶対的な強さと、「怖いから止めて欲しい」という意思表示が通じることを学んでいきます。

子犬が驚きや恐怖心から「キャン」と鳴いたら、すぐに開放し、優しくなでてやります。群れの中で自分は強いのか弱いのか、どうすれば他の犬に勝てるのか、負けたと相手に伝えるにはどうすればいいのかを学んでいきます。やめさせるようなしつけは必要ありません。そういった自分の強さや弱さが全く分からないまま大人になってしまうと、周りに対する恐怖心だけが大きくなり、いろいろな場面で問題が生じてくるようになります。

小さなお子さんのいる家庭で、お子さんに向かってマウントを始めた場合も同じように対応し、犬の方が下位であることを教えていきます。この行為を性行為と結び付けてしまい、まだ子犬なのに、とか、メス犬なのに、といって驚かれることがありますが、これは性行為、性衝動とは関係ありません。他の犬の後ろから覆いかぶさって腰を振ったり、人間の足にしがみついて腰を振ったりする行動です。特に、自分は負けたということを相手に伝え、痛い事を止めてもらうという方法を知らないまま育った犬は、他の犬を過剰に恐れる犬恐怖症になってしまいます。

犬はマウントやマウンティングと呼ばれる行動をします。飼い主にマウントを始めたら、飼い主がいきなり子犬の覆いかぶさり身動きが取れないように身体を抱え込みます。子犬は、マウントを通じて自分の肉体的な能力や強さを確認していきます。